2012年12月6日木曜日

百水の巻

ブレーメンにフンベルトワッサー展*を見に行きました。
あのクルクルの感じが私は好きだ。展覧会は初期の水彩画が中心。

ハンブルグとブレーメンは電車で一時間くらいです。日本では「ブレーメンの音楽隊」のお陰でハンブルグより有名ですね。ドイツ人、びっくりデス。真顔でベックスビール*?とか聞いて来ます。

街の銅像は微妙に小さくて笑うけど、ブレーメンっ子から聞くところによるとロバの足を持って願い事をすると叶うらしいですよ〜 お陰で足元はピカピカです。

展覧会にフンベルトワッサー*がすごーく昔に日本で開催した展覧会のカタログが展示してありました。本人の文章の最後に…“うずら玉子”と出て来て思わず笑ってしまった。

戻りは、さすがドイツ鉄道〜期待を裏切りません!予定していた電車は40分遅れ(1時間で着くとこ40分遅れはないどろぅ〜)。ダッシュで別の電車に飛び乗りました。

*“Hundertwasser” Kunsthalle Bremen  10月20日2012年ー2月17日2013年
*“Beck's beer” ブレーメンのビールでドイツではかなりポピュラー
*フンベルトワッサーを無理無理日本語にすると…百(フンベルト)水(ワッサー)となります

2012年11月29日木曜日

フォーチューンクッキーの巻


*YOU LIVE IN YOUR OWN DREAM WORLD.
 DU LEBST IN DEINER EIGENE TRAUMWELT.

今年もクリスマスマーケットが始まりました。
いつも飲まないけど、甘いワインを一年にこの時だけ飲む。最初の年は一緒に行ってくれる友人もいなかったなぁ〜
今年はクリスマスや年末をどう過ごすかなぁ〜
大変だったビザの更新の記憶かしら、やけに最初の年を思い出します。
ワクワクするような、心細いような、楽しい毎日。いろんな事あったなぁ~
2011年だけは空洞のようになってる。一年どこか、違う記憶の引き出しの中のできごとのようだ…

*DON'T TAKE  YOURSELF TOO SERIOUSLY.
 NIMMT DICH NICHT ZU ERNST.

市場やスーパーマーケット、もちろんアジアンショップでも、美味しいものさがしに色々なものを試してみます。見た目と違う味がすることも多いので、まず~ジッと見る。そして耳を傾けていざ勝負!
最近のお気に入りは小イカのマリネ。3.99 ユーロ(ちと高め)。そのままでも、他のモノと調理しても結構イケマス。今日もそれを買ったところ、レジのお兄さんがパックをガン見!? “ナンですか?”と聞くと、“イヤァ~ナニこれ?こんなの初めて見た…”という返事。えっ~これ、そんなに売れてないの…?!

*YOUR FUTURE WILL BE A HAPPY ONE.
 DEINE ZUKUNFT IST EINE GLÜCKLICHE.

近所の最上階に住んでいる知り合いがお昼(お肉~!ハンブルグ近郊で育った牛!)を招待してくれたので訪ねました。日本でいう5、6階です。大きな窓から見る街はいつもと全く違う姿で、ご近所の屋根を見渡す感じデス。
その日は不思議な天気で、強い風で晴れ、曇り、雨とくるくる変わる。ちょうど天気雨になった時に、窓一杯の虹を見ました。
生まれて初めて半円の虹を見た。
ビックリだ、感動したぁ!!!
誰かに話したくて、友人に“虹全部を見たよ~”と、言ったところ…
「虹の最初と最後にはそれぞれ“金の詰まった壷”と“小さい小人の妖精がいる”そうだから、それも見たのか?」とキタ。
“虹の全体を見たのぉ~、半円だよ~”とシツコク言うと…
「虹の最初と最後にある“金の詰まった壷”と“小さい小人の妖精”も見たのか?」
まただよぉ。まぁそっちも見てみたいけどね。

*昼に時々買う近所の中華からもらうフォーチューンクッキーから

2012年6月20日水曜日

夏祭りの巻


核のゴミで有名な(嬉しくないねぇ~)村の夏祭りに行って来ました。
文化祭りのようなもので、中心は工芸、デザインです。

村ではそこここに反原発の印である大きな“バツ”を見る事ができます。いろんなイメージがあります。



農村は広い。車がないととても動けません。と、いう事で知り合いが頼んで車で案内してもらいました。その車は多くのデモに参加した強者。

中心を囲んで丸く広がる町などを見る。古くていい感じだ。
古い建物を利用して工芸のワークショップをやたりしている。

アクセサリーを売っている所にグットくるディスプレイがありました。普通のガラスのケースなんだけど隅に鶏の足のミイラが入ってる。スゴいっ!


デザイナーが作ったというゲーム、“核のゴミ、どこに持ってく?”みたいのがありました。さすがデザインがいいね。



それは随分前に核のゴミがやって来たときから始まりました。それからその村は原発反対の大きな象徴になった、なってしまった… 突然のようにやって来た“ゴミ”に反対する事30年以上…

そこはすっかり反原発の拠点となりました。

いまでは多くの芸術家が移り住んでいます。その村は反原発というからに電気を天然ガスから作っています。完全に電力会社から独立しているそうです。

その町に反原発のアーカイブがあるのがこの小旅行の目的。
友人が日本でやる“反原発ポスター展”のためお願いしてポスターを分けてもらいました。

今やコウノトリに飲み込まれようとしているカエルが、鳥の首をしめている看板。諦めないぞっ!って書いてある。この明るさ~日本に欲しいね。



コウノトリと言えば、地ビール!!!
コウノトリのマークの地ビール、あまりの美味しさにケース買い。一本1リトルが6本。大事に呑みました…


隣の犬の巻


隣の犬がね、私の猫を追い回して狩ろうとするのよぉ!

まったく、行儀が悪くて、庭にしたウンコさんも始末しないし、臭いしホント最悪。

ポーランドの犬なのよ、狩りをしていた犬をシェルターから引き受けてきたのよ。なんでそんな事しるのかしら、だったドイツにも沢山の犬がシェルターにいるのよ。

それに噓つくの。私の猫に引っ掻かれて犬が失明するって言うから…もう心配になってお医者さんに電話入れたのよ。そしたらそれ!噓なの。

私の大好きな、知り合いの“隣の犬”話し~

ハンブルグのみなとみらいの巻


大阪大通りに行くという。うん?大阪、あっここハンブルグは大阪と姉妹都市だった。そうだよ、姉妹都市。でもさ大阪大通りー東京通り…だって、フン
最近再開発されている、なんだか、みなとみらいみたいな場所ね。

誘ってくれたのは画廊のオークションパーティーでした。
あのさ、お金を出すといずれかの作品が手に入ります…って欲しい作品じゃなきゃイヤなんだよ。こいつ作品買ったことないな、さては。作品と暮らす事なんか分かってないな、ただ文化に貢献しましょう~っだって違うだろっ

その後近くの街頭テレビでサッカーのヨーロッパ選手権を観戦しました。

港の近くの、そこは古い地域。アパートで囲まれた小さい公園を通って行くと、建物と建物の間の小道にベンチを並べて大型テレビを3台並べてる。生ビールもソーセージもあるよ。主催は地元のキリスト教会。ここで“社会”を作る活動をしている、らしい。

子供たちが遊んでる。お年寄りが見に来る。若者が騒ぐ。いつものサッカー観戦風景。

でもね試合が始まる前にみんなでギターに合わせて、歌うんだよ。休憩の時も、終わった後も… 3回も聞いちゃったよ オイオイ、試合始まっちゃうよぉ~

キリスト教関係の人の表情は一緒だ!ビックリ!同じだ。ダウン症の子供の顔が世界共通なのはそれが人類の紀元に関わっているからではないか、とは納得する話だけど…

走り廻っている子供たちはアイスをもらっていた。
休憩の時にクイズもした。二人ずつ前に呼んで簡単なクイズ、勝つと賞品があって、勝たなくても賞品がある。一番最初はサッカーボールだった…

沢山の子供たちのなかでドイツ人の子が選ばれて答えていた。最後に女の子と小さい男の子が選ばれた。女の子は名前をはっきり言えなくて聞き返された。黒人の男の子は、はっきり言えなくて名前を呼ばれなかった。

盛り上がる後半いきなりアパートの上の階の窓から水が被せられた~ぁ!

振り返るとずぶぬれのお年寄り。

あっ試合はドイツが勝ちました。

2012年5月15日火曜日

大人の集会


ハンブルグの中央駅の向こう、昔の倉庫で展覧会。かなり私の好きな感じなのだけど廻りは工業地帯で何もなし、と思っていたら!トラック運転手のたまるカフェ発見!!!
昔のガソリンスタンドを使っていて建物もかなりイイ。しかもテーブルやカップ、花瓶に至るまでが全て60年代デザイン。ど真ん中です。

さらに~!店員さんがビックリするくらい親切かつ優しい。
絵の具だらけの手でコーヒを買いに行った私に、即、あの倉庫跡で制作している人?と聞いてきました。

そこしかナイからじゃなくて、コヒーも美味しかったしケーキだって美味しかった(ただドイツのケーキはちとデカい)ので、通うことに。朝(?)の2時半から夕方の6時まで営業。
Grosstankstella Brandshof
Billhorner Röhrendamm 4, Hamburg

土曜。いつもよりたくさんの人がまわりに集っている。みんなで車の中を覗いたりなんかしている。なんだ?集会?なんだかみんなの感じ、古いフィルムみたい~

クラッシックじゃない古い車が並んでいる。みんなカワイイ。色もイイ。
カフェの中は満員で車と同じちょっとオールドファッションの、なんとも楽しそうな人々がフライドポテトとかソーセージとか食べている。
自慢の愛車の話でもしているんだろうか…

フランクフルトの田舎のお城跡で沢山のベスパを見た。
五月蝿いなぁ~と思っていたら、いるはいるはたくさん。
Fahrgasse 24, Dreieich

四角い広場にキレイに並べられたベスパは、なんかお行儀のいい感じ。影まで一緒だ。?ウン? 同じ影…って変じゃん。そう、ベスパはみんな同じ敷物の上に停まってるのでした。ウ~ン、中々じゃん。みんなカワイイ。色もイイ。

みると旗に、ベスパの集会と書いてあります。ズラッとならんだベスパ。乗り手もやや古め、とか〜(道楽息子を自慢してる感じか)

大人もみんな集まりたい、そんな季節かなぁ〜

2012年2月25日土曜日

二羽の鳥の巻

フェイスブックだけの仲良しかある。メッセージは妙に親しげなのに会うとまったく距離があったりする。“友だち”という名前にミソがある気が…する。

お誕生日を教えてくれるもので、いままで知る事のなかった“友だち”のその日を知る事になって、なんだかお祝いを言わないと悪い気までしてくる。

日本に行っている間に“友だち”の誕生日があって、これまたなんだかスゴく悪い事をした気が…する。

という訳で、居なかったのを言い訳に一月以上遅れの誕生会をする事にした。彼女はイカめしを保っている。食事は日本食と聞いていたのでなるべくそれらしいものを作る事にして、日程を調整しているうちにさらに日は遅くなる。

日本食と言われればいつも茶碗蒸しを作る。
ドイツ人はこれが嫌いだ。

彼女は部屋を見渡してガラスの瓶、グラスは私らしいと評論、で、それと~これナニ?
???…それは、私がようやく手に入れた宝物!です。

ひょんなことから私は2羽のオウムの剥製のはいったケースを見つける…!それはもう見紛う事なきバッタもの。それ以降私は変なことを思い出してしまい、2羽の鳥に夢中になってしまった。

ついつい“2羽の鳥”を探してしまい、ついに見つけた宝物。
よく写真を撮ってフェイスブックに載せるのだけど、あまりに宝物なため写真を撮ってもいません。これはそう言うんじゃないんです!そういうってどういう?

あんまりだから…の巻

昼から出かけると…
駅前で募金の若者につかまる。
こういう人ってどうして同じトーンなんだろう。いかにも良い人で明るくて屈託がなくて、なんかの宗教みたい。

ドイツ語がわからないといつものいい訳をすると、向こうもいつものようにウェブを見てね、って満面の笑みのまま言うのでした。

いった画材屋さんではマットは切れないと言われ。機械が壊れたから一週間、いや2週間後でなければ、直らないだって。

お昼を食べるのに入ったレストランではトイレが使えない…って!水が無い…無い!?

打ち合わせ後、次の場所に移動しようと駅に行くと…電車が来ない。アクシデントがあったって言うけど、どうよ!

2012年1月10日火曜日

大人って大人気ないの巻_クリスマス休暇5

どうやらジルベスタ(大晦日)に花火をするのはドイツ人だけらしい…のですが、とにかく花火ナイと盛り上がらないのでちょっとばかり花火を楽しむことに。真っ暗な中、川の見渡せる場所まで行き、花火~そしてシャンパンです、何せフランスですから〜

家まで戻って残りの花火をやり尽くし、部屋に戻ると、もうドイツ人の血が騒ぐのかクリスマスツリーを暖炉に~!生の葉はパチパチと音を立て燃えるので、なんだかテンション上がるんですぅ。

一つ燃やしたら、もう止まらないっ!次々と投げ入れ大きな炎を、みんなでワイワイ言いながら大盛り上がり。 クリスマスツリーはあっという間に無くなりました… が、少年は顔をしかめ、危ないから!と戒めました。

へへへぇ~大人げないって大人のことを言うんだよ。

もちろん美食_クリスマス休暇4

フランスはナンでも美味しい。ドイツの人はそう言います。

有名なワインの産地に来て、それでも私はビールを飲むのでした。
みんなはいろんなワインを買って来ては、アーでもないコーでもないって言ってマス。

この地方のヤギのチーズ。古いバージョン劇ウマ!
福井の塩うにを思わせるコクです。

普段甘いものは好きじゃないんだけど隣の町で“ド緑”のマカロンを見つけ購入。何味かは言えないけど、イイです。
遠出をした時の乗換駅で入ったパン屋さんのスイーツは、やっぱり違うねケーキきれいだもの。そこでもエクレアを購入。電車の中で食べたけど、これもかなり、イイです。

パリのオネエさんはキレイでエロい。食事に行く時に着替えてきたオネエさんはまさにオシャレ。いやぁ、いいわぁ。

2012年1月5日木曜日

半熟卵の巻_クリスマス休暇3

5時です。携帯の目覚ましが鳴って起きようとしたら、まだ早いって言うから、私もついついまた寝ちゃうんだけど…いや違うっ!起きるんだよっ!騙されるとこだったぜ

タクシーに乗って、空港は近くって言ったけど結構走ったしょ。車の中はアフリカンポップス。

とにかく呆然としたまま飛行機に座り、うとうとすると窓の外は朝日だぁ!雲の間から見える太陽はどろっとした半熟卵の黄身のようで、登るんじゃなくて落ちてるみたいだ。

友人は眠れなかったみたいで、電気を消した後にお茶をとりにキッチンへ行ったまでは知ってたんだけど…君は寝たでしょ…って横目で見られた。ハイ、寝ました。

始めてのパリの巻_クリスマス休暇2

帰りの飛行機はやけに早くて田舎町からはとても行けない。前の晩はパリ泊。私の始めてのパリ

友人は知り合いがいるので私はホテルだね、って何回も言ってるのにドイツ人らしくもない生返事。なんだ?

友人は息子さんを紹介し、で、あんた誰?私は…nobukoです。?…nobuko、って誰?

なし崩しにアーティストさんのお宅について行って、ベットを当てがわれ、であんた誰?nobukoです…

そこはパリ市街から少しはなれた小さいけれどとてもイイ家でどれ一つとっても味わいあるねぇ。で、やたらと人がいて、いったい何人住んでんだぁ?

どうやら新年パーティーのつづきで沢山のアーティストさんが泊まっているらしい。実際にはお一人の家だけど、いつもこんな感じで人がいるらしい。

せっかく来た友人を囲む会の夕食。中華に行きましょう~って、えっ、えーっ始めてのパリで中華かよぉっ!

車で5分くらいだからって、ぜったい20分は走ったでしょ!でもねナンにも言えませんよ、フランス語が出来ないんじゃなくて、私…付録でもないじゃん…で、だれ?

囲む会は外からはそこがなんだか分からないレストランで、はいると壁にたくさんの有名アーティストの写真が貼ってある特別な感じの中華。主人は私を見て日本人だね、って。はい。10人ほどの人はみんな友人と話したいから来てる。みんな私を見て、誰?nobukoです…

ご馳走してくれました、私まで…カタジケナイ。中華かよって思った自分の下品さを人知れず恥じるのでした。

フランスに来たんだなぁ巻_クリスマス休暇1

みんなでクリスマス休暇を過ごそう~!
ぶどう畑の町に大きな家を借りてクリスマスとジルベスタをしよう~
全部で7人の大笑いの日々のはじまり。

パリから電車で2時間半くらいの川のそば…それだけしか知らないママ、とにかく行きました。

大きな家は…残っている古い部分と、ヘンな改装センスの部分が混在。

古い窓ガラスは波打ってそとの緑がチラチラしてる。
石の階段は人の足のくぼみ。
部屋の洗面には古い蛇口、これイイ

なのに、なんで水色のプラスティックの壁紙かぁ?
なんで、このランプカバーなんだぁ…オイっ

一緒に行った子供は開口一番 “そんなに良くナイじゃん~”だって。正直が過ぎますよ

廻りには大きな川とぶどう畑。散歩の途中、遠く向こうに!原発が見えた。あーぁ私フランスに来たんだなぁ~って実感。

みんなが出かけて一人残った家で…気配がする。わさわさ…人が動いてるの?確かに2階から聴こえる気配は沢山の …マジィ~